大宮町 平屋住宅

来春より、開始する新築住宅工事の土地に地盤調査を行いに来ました。地盤を調査した結果により、地盤改良の工法も変わってきます。

今回は柱状改良という地面の中にコンクリートの柱をつくる工法で地盤を改良することにしました。丁張を行い、敷地のどの場所に建物が建つのか位置と高さを決定します。

地盤調査の結果により、地盤の固い深さまで、コンクリートの杭を作る柱状改良という地盤改良を行っています。

基礎の立上がり部分の真下にコンクリートの支持杭を作っています。

地盤改良が出来たので、基礎の掘方をしています。外周は荷重が大きいので少し基礎の厚みがあります。

地鎮祭で頂いた鎮物を埋めました。
基礎の配筋で鉄筋を組んでいます。外周が深くなっているのが良くわかります

鉄筋が全て組めたので、検査を受けてコンクリートを打設します。こうして基礎が出来ると広い家だなと思います。瑕疵担保の配筋検査を受けました。指摘事項なしでしたので、無事にコンクリートが打設出来ます。近年はポンプ車を使ってのコンクリート打設が多くなりましたね。鉄筋の間にコンクリートが密に流れ込むように棒状振動機を使っています。型枠を立ち上げて基礎工事も終盤になります。工場では外壁の板を塗装しています。一般的な焼板が厚さ10㎜ですが、この杉板は15㎜あります。オスモカラーというドイツ製の浸透性自然塗料です。浸透性なので、板の内部にまで染み込む為長持ちします。

柱や構造材を魅せる作りとなるので、鉋掛けをして仕上げています。 1本1本大きな材料も仕上げていきます。 材料のどこまでが見えるか、図面で確認しながら仕上げます。 外部の見える部分は塗装しています。 長さ6mを超える材料です。

直射日光が入ると化粧材に割れが入ったり、日焼けするので天気が良すぎる日は日除けします。 この短い材料も化粧材となります。これは広いリビングの天井に見える登り梁という材料です。木目も色もとても綺麗な材料を製材所さんが用意してくれました。

現場では立上がりのコンクリートが打て、基礎が完成したので土台を運びました。土台に書いてある符丁を見ながら土台を組んで行きます。基礎からボルトが出ているので寸法に穴を開けて、土台を基礎と固定していきます。土台と基礎との間には気密のパッキンを敷き詰めています。今回は特殊工法なので、基礎の地盤部分にも断熱材を敷き詰めています。さて、これがどのように進んでいくでしょう~気密パッキンと土台との内部の隙間も吹付の断熱材をしています。床下の工事が一旦出来たので、シートで覆い建方の準備に取り掛かります。工場から材料を運び、天気と日取りを選び建方を行います。

本日はいよいよ建方。吉日の晴天でいう事なしです。化粧材が多いので、確認しながら傷をつけないように丁寧に組み上げていきます。屋根の下地も防水シートまで、1日で出来たので一安心。事故なく無事に建方が終わり、明日からは造作です。京都府より補助金を受けるので、検査を受けています。

京都府産の木材を使うと補助金を受けれる事業です

地元の杉やヒノキ材をふんだんに使っています。これは外部に貼ることで地震の揺れに強い家になる材料です。いわゆる筋交いの役割をするもので、外壁面に全て貼っていきます。屋根の下地に貼る防水のシートです。がこれは遮熱も兼用してくれる優れもの。屋根は平瓦を葺きます。瓦の寸法割に合わせて瓦桟いう材料を打っています。よく見ると瓦桟の下に穴が空けてあり、瓦の中の空気が流れるように作られています。

瓦が来ました。瓦の割り付けに合わせて、瓦職人が瓦を葺いていきます。瓦は高温で焼かれて作られるので、夏の日差しにも冬の寒さにもとても強いです。近年は板金の屋根などもよく見かけますが、やはり屋根は瓦が良いと思いますね。
屋根のケラバと呼ばれる端の部分は、あと付けではない垂の一体物で出来ているので、葺きあがりがとてもスッキリとしています。

玄関に工場で加工した庇を取り付けます。出幅、玄関との高さのバランス、材料自体の大きさのバランスなども全体の出来上がりをイメージして造ります。軒先に雨樋を掛けています。糸を張り、瓦からの雨の流れる位置と排水の水勾配を見て、受け金をひとつひとつ垂木に取り付けます。

ウッドワンの床板ピノアースという無垢の床板を張っています。部屋の大きさに合わせて、端っこに小さいものがはいらないように割り付けを行います。天井に自然素材の断熱材を入れています。断熱材ですが、調湿効果と吸音効果もある凄い断熱材です、音響メーカーのスピーカーの内部にも入ってます。脱衣室の床板は水に強いチャンチンの床板です。もちろん自然塗料も塗っているので、耐久性も抜群です。リビングは床板を張っていますが、一部畳スペースを作ってゆっくり過ごせるようにしています。外壁板が張れたので、サッシなどの取り合い部は防水のシーリング処理します。リビングの天井はヒノキの節無しを張っています。縦張りで広くみえるようにしています。下の板と上の段の板の割り付けを揃えながら、約6センチ幅の板を張っています。蚤でコチコチ鴨居をいれるところです。鴨居完成で、これから日焼けしないように養生をします。リビングの天井板が完成です。張り上りはとても綺麗です。階段はスリット階段にしているので、開放的で似合っていると思います。壁下地の野地板を張っています。大工工事も終盤です。

リビングはこんな感じです。外壁の一部は白の塗装仕上げです。左官屋さんに内部の壁を仕上げてもらいます。シラス壁で壁を仕上げます。外のウッドデッキの前には芝生を植えて雨がはねないようにしています。玄関前にはイギリス製の石を並べました。内部も完成です。車庫もできました。建具も照明器具もつき、畳も入り完成です。